カーボンシャフト上のIP(イオンプレーティング)塗装に発生する
マイクロ・クラックについて

IP(イオンプレーティング)塗装は、樹脂で光沢塗装された上にIP処理をすることできれいなミラー調の外観が得られております。

IPの膜厚は0.2〜0.3μmとかなり薄い金属膜になっております。

IPの金属膜とベースの樹脂塗装膜では熱による膨張率に大きな差があり、一般的には金属に比べて樹脂の方が熱膨張率が大きくなっております。
そのため温度上昇を伴うIP加工中に、ベースの樹脂塗装膜の方が大きく膨張することにより、成膜された金属IP膜が内側から圧迫され、微少なクラックが発生してしまいます。

また、金属IP膜は極めて薄膜であることから、樹脂塗装膜の膨張を抑え込むことはできませんが、膜厚が薄いため膨張に追従しやすく密着性が良いため、微少なクラックは入りますがシャフトのしなり戻りを繰り返しても剥がれることはございませんので、品質上問題なくご使用いただけます。

よって、本件による製品の返品・交換はお受け致しかねますのでご了承ください。

■IP塗装採用製品

07Dプレミアムシリーズ
020Dプレミアムシリーズ
05Fシリーズ